近年、体の基礎体温が低い人が増加しているようです。疲れやすかったり、風邪をひきやすかったりと、体の調子が悪い上に体温を測ってみると35度しかないなんて人が結構いるようです。
この様な体温の低い症状を低体温症と呼び、雪山や寒い場所に長時間いることで引き起こされる生命に危険がある体温低下の症状とは異なり、夏場でも、暖かい場所にいても常時基礎体温が低い症状を指します。
低体温症とは通常体温が36.5度程度とされている基礎体温が35度前後まで下がってしまう症状で、その結果体に様々な異常が発生します。
低体温症になる原因としては一年中を通して夏型の生活をしていることが挙げられます。冷たい物を摂取するとお腹が常に冷えた状態となり、お腹で冷やされた血液が体内を循環する事で体全体の体温を低下させています。お風呂やサウナ、運動をしていてもその後に冷たい物を摂取してしまうと結果として体温を下げてしまいます。
そのほかにも飲酒や喫煙、ストレス、過度のダイエットなども原因とされており、現代病の一種と考えられています。では、低体温症になるとどうなるのでしょうか?
人間の体内では生きていくために様々な化学反応がおこっています。何もしなくても人間はエネルギーを消費しています。これを基礎代謝と呼び、一般的に成人するとこの基礎代謝量は減少するとされています。低体温症になるとこの基礎代謝量も減少してしまいます。一般に体温が1度減少すると基礎代謝量は12%減少すると考えられています。従って、従来と同じ量の食事をとっていても基礎代謝量が減少しますので太ってしまいます。基礎代謝をアップさせると肥満防止になると言われているのはこのためです。
基礎代謝量が減少してしまうと、体内の化学反応が鈍り、体が正常に機能しなくなってしまいます。その結果、免疫力の低下を引き起こし、病気になりやすくなったり、ホルモンバランスが崩れたり、判断力の低下、運動神経の減少を引き起こしてしまいます。従って、低体温症を改善させるためには、体の体温を上げると同時に基礎代謝量もアップさせる必要があります。体の外側を暖めるのと同時に体の内側からも燃焼させてあげるという訳です。
夏であっても温かい物を食べたり、冬場にはゆっくりお風呂につかる事も大事ですし、定期的に適度な運動を行う事も重要です。どうも体の調子が悪い、疲れやすい人で基礎体温が低い人は低体温症の可能性が高いと考えられます。規則正しい生活をし、バランスの取れた食事と健康的な生活を送りましょう。